スタッフブログ - 東大阪市「TN整体院」

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脊柱管狭窄症の名医 第2部

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第2部 改善方法

 ここでは脊柱管狭窄症を改善するための運動方法をお伝えして参ります。ここでは全体としては多数の運動方法を紹介しますが、大切なのは一つでも良いので継続して一日に何度も行ってもらう事です。

 10個の運動を1日1回するよりも、一つの運動を1日10回するほうがはるかに有益です。

 また、続けて1か月は行わないと効果が出ているかどうかを判定する事もできません。だから、第1章の基本の運動だけでも良いので1か月くらいは毎日継続して行ってみてください。
 運動を行った後に痛みや痺れが強くなったり、1か月続けても良くならない場合は中止してください。

 脊柱管狭窄症は進行すると歩けなくなる高齢者特有の老化現象です。手軽に治す事もすぐに治す事も絶対にできません。
 反対に、ここで紹介する程度の運動を毎日行うだけでもきちんと続ければよくなる人はたくさんいるのです。

 是非一度試しに行ってみてください。それだけであなたが歩ける期間が10~20年程くらい延長できる可能性があるのです。


※注意点
行った後に痛みや痺れが強くなる場合は行わないでください。


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脊柱管狭窄症の名医 第5章

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第5章 脊柱管狭窄症以外の病気について

冒頭で少し触れましたが、図001のような場所に痛みや痺れが出る場合でも以下のような痛みの出方の方は注意が必要です。

・座り込む時、立ちあがる時につらい
・朝起きてすぐが一番つらい
・長く座っているとつらい、次に立つ時に痛い
・歩きはじめ等、動作の開始時に痛む
・腰を曲げてかがむのがつらい
・中腰の姿勢が非常につらい

 本来、脊柱管狭窄症ではこのような症状の現れ方はしません。ひょっとしたら他の病気を併発している可能性もあるのです。
 図001のような症状つまり坐骨神経痛が現れる疾患は脊柱管狭窄症以外にもいくつか存在するからです。
 脊柱管狭窄症以外で坐骨神経痛を引き起こす最も頻度の多い疾患が、椎間板ヘルニアと梨状筋症候群です。


坐骨神経津を引き起こすメジャーな疾患:椎間板ヘルニアと梨状筋症候群

椎間板ヘルニア
図010
 椎間板の中心にある髄核とくゼリー状の物質が椎間板の外側(線維輪)の軟骨を突き破ってしまい神経を圧迫した状態。

梨状筋症候群
図011
 お尻の筋肉が硬くなり、背骨ではなくお尻の部分で坐骨神経を圧迫している状態。お尻の筋肉が凝り固まっている状態。
厳密には腰ではなくて股関節の問題だが、神経を圧迫するので太ももや膝から下まで痛みや痺れを引き起こす事も多い。
 
椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症の鑑別法
005
写真左のように腰を曲げた時に痛みや痺れがでると椎間板ヘルニア。脊柱管狭窄症の場合は曲げても痛みはないが写真右のように腰を反らすと痛みや痺れが出る。曲げても反っても痛みが強くなる場合は脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアを併発している可能性がある。

※状態によっては曲げても反っても症状が出ないため詳しくは専門医に相談してください


梨状筋症候群と脊柱管狭窄症の鑑別法
※以下はあくまでも簡易な鑑別法です。気になる方は専門医に一度相談してください。

鑑別法1
痛みのある側の足に体重をかける→体をひねる 
006
注意点:ひねる前も後もつま先は正面を向け動かさない
007
このようにつま先が外向きにならないように注意

体重をかけてひねった時に痛みや痺れが強くなる場合は梨状筋症候群を疑う


鑑別法2
写真のように脚を組む
008 009
痛みのある側が009のようにスネの角度が立っている場合は梨状筋症候群を疑う

鑑別法3 
写真の様に脚を組む→体を前に倒す
008→010 009→011
脚を組んだ時点でスネの角度に左右の差がなくても、体を倒した時に痛みが出たり、痛みが出ている方の筋肉の張りを強く感じる場合は梨状筋症候群を疑う


注意点

 ここで紹介した鑑別法で椎間板ヘルニアや梨状筋症候群に当てはまった場合でも、医療機関で脊柱管狭窄症と診断されていれば脊柱管狭窄症である事は間違いありません。

 脊柱管狭窄症という診断が誤診なのではなく、脊柱管狭窄症とこれらの疾患が合併している可能性があるという事なのです。

 特に梨状筋症候群は脊柱管狭窄症に非常に併発しやすいため注意が必要なのですが、筋肉が原因であるためレントゲンやMRIに写りません。そのため見落とされがちなのです。

脚の痛みを引き起こす疾患

 坐骨神経痛ではなく、純粋に脚の痛みを引き起こす疾患です。膝のまわりや鼠径部に痛みがある場合、脊柱管狭窄症以外にもその痛みが出ている部分の疾患を併発している場合が多いのです。

 以下の疾患は進行すればレントゲンで問題がわかる病気ですが、レントゲンで異常がみられる前の段階でも強く痛みを引き起こす事があります。

鼠径部通
 脚の付け根の内側の部分(鼠径部)に痛みが出る場合は脊柱管狭窄症の痛みとは分けて考えばければなりません。股関節の内側の筋肉(内転筋群)が硬くなってしまってその付け根の部分に痛みが出ている可能性があります。
 股関節周りの筋肉が弱くなるとよく引き起こされます。股関節まわりの問題なのですが、レントゲンをとっても股関節の骨には特に問題が映らない事が大半です。


変形性膝関節症
 膝の周囲の痛みを引き起こします。膝の内側が痛くなる事が最も多いのですが、膝のお皿の下あたりや外側に痛みが出る場合もあります。
 ある程度進行するとレントゲンで骨の変形を確認する事ができますが、レントゲン画像で問題が映っていなくても膝の半月板や靭帯が原因で強く痛みが出ている事も多くあります。


まとめ
 脊柱管狭窄症と診断されていても、それ以外の病気も合わせて併発している可能性が高いという事を覚えておいてください。足腰の痛みや痺れの症状をすべて脊柱管狭窄症から来ていると考えるのは危険です。
 むしろ脊柱管狭窄症だけという人の方が少ないかもしれません。このような足腰の加齢による変性が重なる事で人は歩けなくなっていくのです。

 これこそが、この病気が腰の手術をしても良くならない人が多い理由の一つなのです。

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脊柱管狭窄症の名医 第4章

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第4章 一度発症した脊柱管狭窄症がなぜ治るのか

脊柱管狭窄症は背骨が変形して神経に食い込む病気です。しかし、神経に食い込んでいる背骨を切り取る手術をしなくても「良くなった」「治った」という人が、常に一定の割合で存在します。あなた自身もこういう体験談をどこかで見たり聞いたりした事があるのではないでしょうか?

 これはどういうことなのでしょう。

 冒頭でも少し紹介したように、平均66歳のグループでMRIをとったところ77.9%の人に中等度以上の脊柱管の狭窄がみつかったというデータがあります。(※
 脊柱管の狭窄というのは、背骨が変形して背骨の中で神経が食い込んでしまっているという意味です。

 しかし興味深いのは、その中で痛みや痺れなどの自覚症状があったのは17.5%しかいなかったというのです。

 あとの大半の人は、脊柱管の狭窄が中等度以上に進行しているにも関わらず、痛みも痺れもないのです。きっと、このような実験でもしなければ本人達は自分に脊柱管狭窄がある事に気づく事すらなかったでしょう。

 脊柱管狭窄症の痛みや痺れは老化現象が複合して引き起こされるものなのです。そのため、MRIで見ると重度の脊柱管狭窄があっても痛みも痺れもないという人もいれば、反対にMRIで見る限りでは軽度の脊柱管狭窄でも強く痛みや痺れを訴える人もいます。

 これは一度脊柱管狭窄症の痛みや痺れが出てきても、老化による衰えを改善する事でこの病気の症状を改善する事が可能であるという事を意味します。

 実際に一度発症しても治ったという人は、そういう人達なのです。

 しかし、多くの場合一度痛みや痺れが出始めると、この病気は進行していく人の方が多数派です。
 この病気になると歩くと辛いため、歩いたり動いたりする事が少なくなり活動量が低下しがちです。そうなると、各組織の衰えがさらに進んでしまいさらに痛みや痺れを強くします。これが脊柱管狭窄症の最も一般的な進行のしかたです。つまり、この病気は安静にしているとどんどん病気が進行してしまうのです。

筋肉の衰えを改善すればこの病気は良くなる

 背骨の変形以外で最もこの病気と関係が深いのは筋肉です。筋肉が衰える事で、背骨にかかる負担が増えてしまい、痛みや痺れを強く引き起こす事になります。

筋肉の衰え方
1:筋肉が硬くなる(柔軟性の低下)
2:筋肉が疲れやすくなる(筋持久力の低下)
3:筋力低下(力が弱くなる・筋肉が細くなる)


それぞれの問題点を以下に述べてみます。

1:筋肉が硬くなる(柔軟性の低下)
 歳をとると自然と体が硬くなります。これは筋肉の柔軟性が低下するからです。しかし、この病気の方でも特に女性に多いのですが、前屈をすると手のひらが床につくほど体が柔らかい人もいます。
 ここで上げている柔軟性というのはあくまでも腰の脊柱管狭窄症と関連する部分の柔軟性についてです。どんなに前屈や開脚ができても、それはそもそもこの病気と関係が浅い場所なのです。

 この病気の柔軟性と最も関連が深いのは、背骨の横の筋肉とお尻の筋肉です。

012 013 お尻の筋肉のストレッチ
014 015 腰の屈伸


2:筋肉が疲れやすくなる(筋持久力の低下)
 筋肉が疲労ですぐに張ってしまうような状態です。力が弱いという意味ではありません。一般に足腰を鍛える運動というと筋トレのような事をしてしまいがちなのですが、この筋持久力を向上させるためには負荷の弱い運動を長時間行ってもらうほうが良いのです。
 自転車をこぐなら、楽にこげる道を1時間こいでもらうほうが、上り坂を10分気合をいれてこいだりするよりも100倍効果があります。
 同様に、無理のない範囲で休みながらで良いので翌日に疲労が残らない程度にできるだけ多く歩く事が最も重要になります。
 筋持久力を向上するには、低負荷で良いので長時間の運動が必要となります。


3:筋力低下(力が弱くなる・筋肉が細くなる)
 筋肉が細くなってしまっている場合、純粋な意味での筋力低下が問題となります。言うまでもなく、皮下脂肪で太くても筋肉が細ければダメです。特に女性の場合はこの筋力低下が問題となる事も多い反面、男性の場合はこの筋力低下が純粋に問題となっている事は少ない印象を受けます。この筋力低下と筋持久力の低下の意味を取り違えてしまい、筋持久力を上げなければならないのに筋力を上げるための運動をしている人が、特に男性に多い印象を受けます。
 筋力を向上するためには、回数はすくなくても良いので思いっきり力を入れるような運動をしてもらう必要があります。


男女別の特徴

 男性の場合、体の衰えを改善するために運動を行ってくださいというと、60代でも70代でも、ストレッチは強くやり過ぎてしまい、筋持久力を上げるための運動が必要なのに筋力を上げるための運動ばかり好んで行いがちです。俗にいう腹筋運動やスクワット、ダンベルを持ち上げるような運動などです。

 女性の場合、ストレッチは好んでされる反面、筋力を上げるための運動に対する意識が低い傾向にあります。また、筋肉の衰えを防ぐには肉類を多く食べる方が良いのですが、健康に気をつかっているつもりで野菜ばかり食べて身体が衰えてしまっている方も多くおられます。


まとめ
一度脊柱管狭窄症が発症しても、筋肉の衰えを改善する事で痛みや痺れがなくなる可能性が高い。

 筋肉の衰えの意味を正しく理解する必要がある。


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脊柱管狭窄症の名医 第3章

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第3章 脊柱管狭窄症について:人はなぜ脊柱管狭窄症になるのか

脊柱管狭窄症と坐骨神経痛

 脊柱管狭窄症は腰の背骨が神経に食い込む事で引き起こされる病気です。腰の所で骨が神経に食い込むと、食い込んでいる腰の所ではなくそれよりも下の部分で痛みや痺れが出ます。

 これを坐骨神経痛と言います。

 勘違いされやすいのですが、坐骨神経痛というのは病名ではありません。これは症状の名前です。
 頭が痛ければ頭痛、腰が痛ければ腰痛というのと同じで、図001のような場所に痛みや痺れが出ていれば、原因や病名に関係なくそれは全て坐骨神経痛なのです。

 これに対して、脊柱管狭窄症は病名であり原因を現した名前です。

 図002のように、腰の骨や周りの靭帯・骨と骨の間の椎間板が加齢によって変形したり、上の骨と下の骨がズレたりして、背骨の中の管(脊柱管)の中を通っている神経が圧迫された状態が脊柱管狭窄症です。
 そして、この脊柱管狭窄症は図001のような坐骨神経痛を引き起こす代表的な病気なのです。

 この病気は座っていたり腰を曲げていると神経に対して背骨の食い込みが浅くなるためあまり痛みや痺れが出ません。
反対に腰を反ったり伸ばしたり、立ったり歩いたりすると背骨の食い込みが強くなるために痛みや痺れが強くなります。

なぜ脊柱管狭窄症になるのか

図002のように背骨が変形するとこの病気になるわけですが、なぜ加齢によって背骨にこのような変化が起こるのでしょうか?

 この理由を説明する前に、一度腹式呼吸を行ってみてもらいたいと思います。

001
お腹をふくらませながら鼻から息を吸います
002
お腹を凹ませながら息を吐きます

※呼吸の時に腰が反ったり曲がったりしないように、お腹だけを動かして呼吸を行います。
003 004

 腹式呼吸では、息を吐く時にお腹を凹ませます。この時にお腹が凹むのは腹横筋という腹筋の働きによるものです。

図003腹横筋 図004背筋(多裂筋) 図005

 人は通常、背骨を腹筋と背筋で前と後ろから支えあっています。この時腹筋がしっかり働いてくれると図の赤の部分:内臓で体重を支える事ができます(図005)
 腹筋が衰えると背筋だけで身体を支える事になってしまいます。こうなると、図の三角の部分(背骨)の先端に負荷が集中してしまいます。

 人は必ず腹筋から衰えるように衰える順番が決まっています。だから加齢によって図の右側のような状態、つまり背骨に負荷が集中した状態になってしまうのです。
 このような状態が何年~何十年という時間続くことによって徐々に背骨が変形し、図002のような背骨に変形していってしまうのです。

 腹筋が衰えると図005の右側の図のように、腹筋の力不足を補うために背筋が強く働くようになります。そうすると背筋が凝り固まります。脊柱管狭窄症で腰の辺りに鈍痛を訴える人も多くおられますが、これは背筋が凝り固まって血流が悪くなっているからです。

 このような理由から、背筋の血流不良による慢性痛が若いうちからあるような人は平均よりも早く脊柱管狭窄症になる傾向にあります。

つまり、腹筋が衰えると慢性腰痛や脊柱管狭窄症になりやすいのです。

 昔から「腰が悪い人は腹筋を鍛えなさい」などと言われがちです。しかし、図006のような一般的な腹筋のトレーニングなどを行ってもあまり効果はありません。

 これは腹直筋という腹筋のトレーニングだからです。腰の改善に必要な筋肉は腹横筋という腹筋のトレーニングであり、先ほど紹介した腹式呼吸の時にお腹を凹ませる時に働く筋肉なのです。

 ひとくちに「腹筋」といっても、腹筋には4種類の筋肉があります。内蔵に近い側から順に、「腹横筋→内腹斜筋→外腹斜筋→腹直筋」と並んでいます。腰の状態を改善するためには内蔵に近い側から順に重要なのです。図007


脊柱管狭窄症の外見上の特徴

図008

 脊柱管狭窄症になると腹筋で体を前から支える力が弱くなっている人が大半です。そのため図008ように背骨が曲がって体が前に倒れがちです。また胸郭と骨盤に押されて内蔵は前方に押し出されます。
 腰が曲がったお年寄りを見かける事は多いと思いますが、それはこの様に腹筋の力が不足して体が前方に曲がっているからなのです。

 反対に、特に女性に多いのですが図009左のように腰が反って曲がりにくくなっている人も多く見かけます。
 これは腹筋が弱いのに猫背にならないよう見かけ上きれいな姿勢を保とうと意識している人に多くみられる姿勢です。腹筋が足りない分を過剰に背筋の力で補っているのです。
 この姿勢は見かけ上はキレイなのですが、進行すると図右側のように背骨の下半分が反り過ぎで、背骨の上半分が猫背になっていきます。
 お婆さんにこのような姿勢で歩いている人をよく見かけます。

 いずれの形も背骨の変形であるという点は同じです。脊柱管狭窄症という病気は、背骨が変形しながら固まっていく病気なのです。


まとめ

 この病気になっている人は腹筋の衰えにより腹筋と背筋の力関係が崩れてしまっています。だから適切な運動でこのバランスを改善していく事により改善が可能です。
 また、背骨が変形しながら固まっていく事により背骨が神経に食い込んで痛みや痺れが出る病気なので、同時に背骨の変形・柔軟性を改善していく必要があるのです。

 そのための運動方法が本書第二部の運動方法です。

まとめ
・脊柱管狭窄症は背骨が変形して神経に食い込む病気
・腹筋が衰えると背骨が変形して固まる
・この病気の改善方法は腹筋・背筋のバランス改善と、背骨の変形と柔軟性の改善が必要
・一般的な「腹筋トレーニング」はしない

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脊柱管狭窄症の名医 第2章

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第2章 脊柱管狭窄症の方の心理的な特徴

 脊柱管狭窄症の方と応対する時に受ける特徴がありますので、以下に述べてみます。もし当てはまるようなら注意してください。

・特徴1:腰は痛くないのに・・・

 医療機関で腰のレントゲンやMRIをとって脊柱管狭窄症と診断された人の特徴の一つで「腰は痛くないです」「辛いのはむしろ脚の付け根の所やフクラハギだ」と不思議そうにいわれる人がかなり多くいます。

 これは、「腰の病気だから腰が痛くなるに違いない」という思い込みから来るものです。脊柱管狭窄症の場合、大半の場合腰痛は強く起こりません。腰ではなくて図001のような場所、つまりお尻のあたりから脚に痛みや痺れが起こるのです。これを坐骨神経痛といいます。

 脊柱管狭窄症は、腰の病気ですが腰痛ではなくて坐骨神経痛を引き起こす病気なのです。こういう事を医療機関であまり詳しく説明されないため、「これは誤診なのでは?」といった疑いを持つ人すら多くいるくらいです。

 ただし、長年慢性的な腰痛が続いていたような人はこの脊柱管狭窄症が早く発症します。

特徴2:自分が高齢者であるという意識が乏しい

 脊柱管狭窄症は高齢者にしか起こらない病気です。病気というよりも老化現象の一種であり、足腰が衰えて歩けなくなりつつあるだけなのです。

 私が応対する脊柱管狭窄症の方をみていると、大きな特徴があります。それは、自分が高齢のために足腰が衰えてあるけなくなりつつあるという現実を正しく理解できないという点です。

 自分が高齢のために足腰が衰えてしまっただけなのに、なにか特別な病気にかかってしまったように思われている方がとても多いのです。

 何歳以上が高齢者であるかは議論の分かれる所ではあります。時代によっても変遷があります。


 仕事の定年の年齢は一つの参考になるでしょう。

 平均値で、体にガタがきて満足に働けなくなる年齢が定年です。雇用側から見て満足に働けない人を合理的に解雇するための制度だからです。

 かつては55歳が定年でした。現在は60歳から65歳が定年という所が大半です。

 つまり、この年齢を超えると足腰が衰えて痛みや痺れがでたり、それで歩けなくなったりするのは普通の事なのです。決して特別な病気ではないのです。

 この年齢を超えると、本書で紹介する運動のような事を行い、毎日身体のケアをしなければ痛みや痺れで歩けなくなる事は当然の事なのです。

 反対に、一度痛みや痺れが発症しても、適切な運動を続ける事で80歳でも元気に歩けている人と同じ状態にしていく事が可能です。

 ただし、痛みや痺れが一度なくなっても身体がまた衰えれば必ずまた再発しますので、運動やケアを続けなければなりません。


特徴3:運動など体のケアが続けられない

 私の元に来られる方には必ず本書で紹介しているような運動を自主練習として毎日行ってもらうようにしています。

 しかし、これを行えない人も多くおられます。継続できないだけではなく、はじめからちゃんと行ってくれない人も少なくありません。

 忙しいからとか、忘れてしまうとか、色々な事を言われます。しかし、残念ながらどんな理由をつけても自分の行動が変わらなければ体が変わる事はありません。
どんな理由があっても、必要な運動を行わなければ改善せず病状が進行するのは止められません。なぜなら、この病気は徐々に進行する病気であり自然に治る事はないからです。

 最低でも1ヶ月は運動を行い、休まず続けて歩ける距離(連続歩行距離)を測ってみないと改善しているかどうかすらわからないのです。

 痛みや痺れがまだ強く残っていても連続歩行距離が伸びているのなら継続して同じ運動を継続するべきですし、変わらないようなら運動自体が身体に合っていないかもしれないので方法の方を変えなければなりません。

 そのように、1ヶ月程度ごとに状態を確認のうえプログラムを検討していくのが理想なのですが、最初から運動を行ってもらえなければどうにもならないのです。

 他に、「自分は毎日運動を行っている」という方も結構多くおられます。状態が改善しないということはそもそもその運動が病状に合っていない可能性が高いため、運動方法を変更しなければなりません。


特徴4:薬や注射で治ると思っている

「何ヶ月も整形外科で投薬治療を行っているのに一向によくなりません」
「ブロック注射をしたのに治らない」

 このように言われる方も多くおられます。しかし、これは患者側が誤解をしています。整形外科でされる注射も処方される薬も、脊柱管狭窄症を治す作用はありません。あくまでも痛み止めなのです。現時点で脊柱管狭窄症を治す薬は存在しません。

 痛み止めの薬を増やしながら我慢できる所まで我慢して、痛みが強い時は注射をして、それでも我慢できなくなれば手術をするのか、手術はせずに車椅子で生活ができるように環境の方を整えるのかという選択をするのです。

 平均すると、男性が71歳、女性が74歳くらいでこのような選択となる事が多いようです(健康寿命:厚生労働省)

 医師にもよりますがベテランの医師になるほど、辛くてもある程度歩けているうちはあまり手術を勧めませんし、年齢によっては完全に歩けなくなっても手術を勧めない場合も多くあります。経験的に手術をしてもあまり痛みや痺れが改善しない事を知っているからです。
 むしろ手術のための入院期間中に身体がさらに衰えて歩けなくなってしまう事も多いため、多少でも歩けているうちはあまり手術を勧められない事が大半です。

 近所の整形外科のクリニックではなく、いきなり大きな病院や大学病院に行くとMRIの画像だけで判断してはじめから手術を勧められる事があります。これはそもそも大病院は手術をする所だからです。

 本来、大病院というのは近所のクリニックに通院している人が手術の必要が出て来た時に紹介状を持って訪れるところなのです。
 しかし、日本では自由に最初から大学病院であっても受診できるため、いきなり手術を勧められる事があるのです。
 大病院は手術をする所なので、行けばはじめから手術の話になる事も多いのですが、はじめから大病院に行くのはそもそも順序が違います。

 手術が必要かどうかは近所の整形外科の「かかりつけ医」が経過をみつつ判断するべきなのです。

 繰り返して言いますが、はじめからいきなり大病院に行ってはいけません。近所のクリニックのほうが、絶対にあなたの事をよく診て状態を把握してくれます。大病院に行くと流れ作業で「MRI撮影→手術」という話にはじめからなりがちです。

・・・

 いかがでしょうか? 本章では私が接する事の多い脊柱管狭窄症の方に多い特徴を挙げてみました。当てはまる所が全くないという人もおられるかもしれませんが、もし当てはまる所があるようであれば、一度よく考えてみて頂ければ幸いです。

本章のまとめ
・この病気は腰痛ではなくて坐骨神経痛が主症状
・この病気は高齢者にしか起こらない:高齢者としての自覚を持とう
・運動など体のケアを続けないと治らない
・この病気を治す薬や注射は存在しない

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脊柱管狭窄症の名医 第1章

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第一部 病気の説明

 脊柱管狭窄症という病気がどういうものなのかを説明して参ります。とにかく改善方法だけ知りたい、早く実践したい、という人は第二部の改善方法をすぐに実践してみてください。


第1章 現状の把握:連続歩行距離を測定する

「歩いていると痛み(しびれ)が強くなる。少し休めばまた歩ける」

これが脊柱管狭窄症の一番の特徴で、専門用語では間欠性跛行(かんけつせいはこう)と言います。

 つまり、休みながらであればそこそこ歩く事ができるのです。

 ちょっと立ち止まって腰を曲げたり座ったりするだけで、また少し歩けるようになります。

 脊柱管狭窄症は、休まずに続けて歩ける距離が短くなるという形で進行しますので、休まずに続けてどれだけ歩けるのかを計測する事が最も重要となります。

 まずは自分の現状を知るために、休まずに続けて歩ける距離を毎日測ってみましょう。

この「休まずに続けて歩ける距離」を連続歩行距離と言います。

 距離で測る事ができると最も良いのですが、距離を測るのは難しいので、何分歩けるかを時間ではかったり、万歩計をつけて休まずに何歩歩けるのかを測ってもらっても結構です。

 毎日、続けて休まず歩ける距離を測ってみると、その日によってかなり数字にばらつきがでると思います。これはその日ごとの体調によって出る誤差ですのでこれはあまり気にしないでください。
 だから、昨日と今日の距離をくらべて一喜一憂する必要はありません。1週間とか1か月といった、ある程度の期間の平均値を比べていくことが重要なのです。

 この数字が短くなっていくようなら脊柱管狭窄症が悪化しているという事を意味しますし、長くなるならば改善している事を意味します。

 良くなっていく時も悪くなっていく時も「歩くと辛い」という感覚は当初はあまりかわりがないため、このように数字を比較していく事がとても大切です。
 多くの場合「歩くと辛い」という感覚が変わらないまま、気が付くとずいぶん歩ける距離が短くなっていたという形で病気が進行していくのです。

 脊柱管狭窄症になると歩くのが辛くなるために歩かなくなりがちです。

 しかし、この病気は老化現象の一種なので歩かなくなると余計に体が衰えてしまいます。そうなると背骨を守る筋肉が弱化して脊柱管の狭窄がさらに進んでしまいます。その結果、さらに休まず歩ける距離が短くなっていってしまうのです。

 連続歩行距離を測る時は、できれば毎回同じ条件で行ってください。例えば、朝一番に測るのと、夜に仕事で疲れてから測るのとでは条件が変わってしまうためあまり好ましくありません。

まとめ
・途中で腰を曲げたり座ったりせずに、休まず続けて歩ける距離を毎日計る
・計り方は距離でも、時間でも、歩数でも結構ですので毎回同じ数字で測る
・できるだけ同じ条件で毎日測る


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脊柱管狭窄症の名医 はじめに

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手術せず腰の脊柱管狭窄症を治す!

あなたの痛みや痺れは、こんな所に出ていませんか? 図001

<脊柱管狭窄症の特徴>
・歩いていると痛み(しびれ)が強くなる。少し休めばまた歩ける
・立っていると辛いが、座っていれば何ともない
・腰というよりお尻の付近(太ももの付け根)から痛い
・腰を曲げて歩くと楽だが、反らすと辛い
・休まず続けて歩ける距離が短くなっていくという形で進行する
・年齢は50歳以上で発症する

 上記が脊柱管狭窄症という病気の特徴です。必ず全てが当てはまるわけではありませんが、この内のいくつかが該当する方が多いはずです。


脊柱管狭窄症という病気は腰の病気なのに、腰というより腰の横、太ももの付け根のお尻のあたりから足にかけて痛みや痺れが出る病気です。

 そして、座っていれば辛くないのに、歩いていたりずっと立っていると痛みや痺れが強くなる病気です。

 本書を手にとって頂いた方は、きっと50歳以上の方でしょう。

なぜなら、脊柱管狭窄症は若い人には発症しない病気だからです。反対に、70歳を超えるとほとんどの方に脊柱管の狭窄が起こるのです。

 和歌山医大の研究※によると、66歳以上の人の77.9パーセントに脊柱管の狭窄が存在する事が明らかとなっております。

 脊柱管狭窄症は歩くと辛いため歩けなくなる病気です。日本人は平均すると70代で歩けなくなりますが、その多くの原因をこの脊柱管狭窄症が占めます。

 年齢とともに「足腰が衰えて歩けなくなる」という事は皆さまもご存じの事と思いますが、厳密に言うと足腰が衰えて痛みや痺れが強くなって歩けなくなるのです。これが脊柱管狭窄症です。

 街を歩いていると、最近では80歳を超えるような高齢の方でも元気に歩いている方をたくさんみかけます。
 70代で歩けなくなるというのはあくまでも平均値なので、80歳でも90歳でも元気に歩ける方はたくさんおられます。
 反対に、それと同じくらい60代で脊柱管狭窄症が進行してしまって歩けなくなる方もたくさんおられるのです。早い人では50代でそうなる人もおられます。

 50代に入ると早い人ではガンや脳梗塞といった命にかかわる病気にかかる人も出てきます。そういう意味では脊柱管狭窄症は進行しても歩けなくなるだけで命を失う病気ではありませんし、一度発症しても自力で治す事も不可能ではないので、病気としてはマシな部類に入るかもしれません。

 本書は、一度脊柱管狭窄症を発症してしまった人に対して、痛みや痺れを一度消失させて80歳90歳でも普通に歩けている人と同じような身体を作っていく事を目的としたものです。
しかし、その為にはある程度努力をしてもらう必要があります。その努力の仕方をお伝えするために本書を作成いたしました。

 なお、図001のような場所に痛みや痺れが出る場合でも、以下のような方は脊柱管狭窄症以外の病気を併発している可能性があります。

・座り込む時、立ちあがる時につらい
・朝起きてすぐが一番つらい
・長く座っているとつらい、次に立つ時に痛い
・歩きはじめ等、動作の開始時に痛む
・腰を曲げてかがむのがつらい
・中腰の姿勢が非常につらい

 これらは脊柱管狭窄症では本来みられない特徴です。

 医療機関で脊柱管狭窄症といわれた方で、上記のような症状が現れている場合は特に注意が必要ですので、一度本書の第5章をご一読頂ければと思います。

※Associations between radiographic lumbar spinal stenosis and clinical symptoms in the general population: the Wakayama Spine Study


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腰痛の原因部位(拙著より抜粋①)
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姿勢と腰痛の関係(拙著より抜粋②)
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体幹筋の働き:コアスタビリティ(拙著より抜粋③)
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腰痛の原因部位

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 腰痛を引き起こす原因となりやすい部位をここで5つ紹介します。ここで紹介する痛みを感じやすい部位は、それ単独で障害されていることももちろんあるのですが、むしろ複合的に痛みを引き起こしていることが多く、これが腰痛の原因の特定を難しくしています。

 ちなみに、ここでは出来るだけ疾患名については記載を避けています。例えば、腰痛で病院を受診すると、「変形性脊椎症」「椎間板ヘルニア」などの疾患名がつけられるのが一般的なのですが、脊椎の変形や椎間板の変成は加齢によりむしろ大半の人に生じている状態であることが確認されています。
重要なのは、その中でも痛みのある人とない人がいるということであり、腰に痛みのある人は、疾患名の如何に係わらず、本章で紹介する痛みの原因となりやすい部位の障害が考えられるのです。

①椎間関節
②椎間板:後縦靭帯
③仙腸関節
④多裂筋
⑤梨状筋:坐骨神経


①椎間関節
 椎間関節は背骨の後方にある左右一対の小さな関節です。図003

003.png

 この関節は痛みの感度が非常に強く、ここが障害されると非常に強い痛みを感じます。ぎっくり腰の原因部位の一つでもあります。
図004をみてください。これは痛みの感じ取りやすさを示したものです。この閾値が低いほど、痛みを感じやすいという意味です。椎間関節は痛みを感じやすい部位の中でも特に強く痛みを感じる部位であるということがお分かり頂けるかと思います。

004.png

 この関節を包む関節包をいう膜組織があるのですが、なんらかの負荷によりこの関節包が傷ついたり、関節に挟み込まれたりすると強い痛みを感じると考えられています。
 例えば、この関節包には多裂筋という筋肉がくっついていて、多裂筋が正しく働けば、椎間関節に運動が生じる時に関節包が関節内に引き込まれて骨と骨に挟まらないように、関節の外側に関節包を引っ張ってくれます。しかしこの多裂筋が正しく働かない場合、関節包が関節内に挟みこまれてしまいます。このこと自体が痛みの原因となったり、挟まることで傷ついてしまい炎症が起こるということも考えられます。
 
 他にも、姿勢が悪かったり、身体の柔軟性が低かったりするとこの関節は負荷を受けやすくなります。上述の通り、この関節は痛みの閾値が非常に低い部位なので、慢性的な痛みだけではなく、ちょっとした体動の時に不意に現れる鋭い痛みの原因になっているかもしれません。


②椎間板
 椎間板は、脊柱(背骨)の骨と骨の間にある柔軟性を持った軟部組織です。図005 
椎間板の構造はというと、中心に髄核という丸いゼリー状の物質でできた固まりがあり、その周りを線維輪という軟骨の一種で出来た組織で囲んでいます。

005.png

 なんらかの圧力によって椎間板の線維輪の一部が破れてしまい、髄核がはみ出してしまうことがあります。これが有名な椎間板ヘルニアです。図006

006.png

後方に押し出された髄核が中枢神経である脊髄や、そこから出ている神経根という部分を圧迫することで腰から下肢にかけての痺れが現れることも多くあります。

 椎間板の成分の、特に髄核の部分の大半は水分です。これが加齢とともに序徐に椎間板の水分量が低下し、それに伴い椎間板自体の厚みも薄くなっていきます。
 水分量が低下した椎間板は柔軟性に乏しくなり変性による損傷を起こしやすくなります。
 
 ここで重要なのは、腰痛の訴えのない人でも、特に高齢者では椎間板が変性・損傷してヘルニア状態になっている人がかなりの割合でいるようだということです。
 ここで少し戻ってもう一度図004をみてみましょう。椎間板の線維輪はそれほど痛みの閾値が低くありません。つまり痛みに対してそれほど敏感ではないということです。この図でもう一つ見てもらいたいのが後縦靭帯の閾値です。閾値がかなり低いため痛みに対して敏感な場所であることがわかります。

007.png

 図007をみてもらうとわかるように、椎間板の後方にこの後縦靭帯は存在します。つまり、ヘルニア状態になり、押し出された髄核の圧力が後縦靭帯に刺激を与えているかどうかが、痛みの有無と強い係わりがあると考えられます。
 負荷がかかるのが後縦靭帯までであり、さらにその後方の神経にまで負荷がかからなければ、痺れは現れず痛みだけが出現するということになります。
 実際に、椎間板ヘルニアと診断されても強い痛みがあるだけで痺れなどの神経症状の訴えのない患者さんは多くいます。

 損傷・変性して常時ヘルニア状態の椎間板が、体動にともない後縦靭帯に不意に負荷をかけて鋭い痛みが出るということは、可能性として高いと考えられます。
 また、常態的に後縦靭帯に負荷がかかり続けていて、それが慢性痛となっている可能性も考えられます。痺れの訴えがなかったり痛みが慢性痛であれば、整形外科を受診しても「椎間板ヘルニア」という診断名はつかないかもしれません。ただ、痛みの本当の原因が椎間板ヘルニアに由来している可能性もあるということを頭の片隅に入れておくと良いかもしれません。

 もう一点、加齢にともない椎間板が薄くなると椎間関節のかみ合わせが深くなってしまいます。椎間関節に負荷をかけてしまい、椎間関節由来の痛みを引き起こす一因となるということも考えれられています。

 これは椎間板に限らずですが、身体の加齢による変性を予防することは健康の保持に非常に重要な意味を持ちます。その加齢変性の予防のための重要な方法の一つが姿勢の改善です。これについては次章で1章を割いて説明します。

③仙腸関節(骨盤)

 仙腸関節とは、仙骨という骨と腸骨(寛骨)という骨の間に存在する、骨盤の中にある関節です。図008 この仙腸骨関節部分は比較的痛みを感じやすい部位であるとともに、力学的な負荷を受けやすい部分でもあります。

008.png

 この関節は重力方向とほぼ垂直に近い形で関節面が存在します。そのため、重力がこの関節をずらす方向に作用するのです。図009

009.png

 元来、力学的な負荷を強く受けてズレやすい構造であることから、この関節はズレないようにしっかりと強靭な靭帯や筋肉・筋膜(腱膜)で覆われて固定されています。そのため、関節であるのにほとんど可動性がありません。
 
 しかし、姿勢の不良や筋肉の働きの異常(主に緊張の亢進)の影響を受けて、受ける負荷が増大してくると、仙腸関節を保護している靭帯などの各組織が傷つき痛みの原因となってきます。この仙腸関節周囲の組織が急激に損傷する(線維がちぎれてしまう)ことがぎっくり腰の原因の一つでもあります。

010.png

 この仙腸関節に由来する痛みの原因部位として特に注目されるのが後仙腸靭帯という仙腸関節後面にある靭帯です。図010 
 この靭帯は後述する多裂筋の付着部位でもあります。仙腸関節にかかる重力による負荷に加え、多裂筋の緊張が亢進した状態である場合この筋肉が後仙腸靭帯を引っ張ってしまい、この靭帯に過剰な負荷をかけます。
 姿勢が悪い場合に、この多裂筋の緊張は特に亢進しやすいため、姿勢の悪さが仙腸関節に由来する痛みの原因となるということも出来ます。

 ちなみに、右(左)側を下にして寝た場合に右(左)側の腰が痛む、あぐらで座ると痛みが出るといった症状がある場合は、この仙腸関節に由来する痛みである可能性が高いといえます。

④多裂筋

011.png

 多裂筋は背骨の両横に頚から腰まで存在する筋肉です。腰の部分では負荷のかかり方が強いこともあり特に太く発達しています。図011

012.png

 この筋肉は背骨を縦方向に支えるために重要な筋肉であり、背骨の前側にある腹筋群と協同して姿勢を支えています。図012
 腹筋群の働きが弱くなると、それを補うために多裂筋が過剰に働きます。この影響により、常にこの背中側の筋肉が凝り固まってしまうという状態が起こります。
 大半の腰痛の人は背骨の両横に硬くなった筋肉を触ることが出来ます。この硬い筋肉の内側の部分が多裂筋です。
 上述してきたことと重複しますが、この多裂筋は椎間関節の関節包に付着しており、関節包を関節の外側に引っ張ることで関節に挟み込まれるのを防ぎます。また下方では仙腸関節後面にある後仙腸靭帯に付着しています。
 つまりこの多裂筋の緊張が亢進して正常に作用しなくなることで、椎間関節由来の痛みや仙腸関節由来の痛みが引き起こされます。

013.png

 それだけではなく、多裂筋の緊張の亢進自体が直接的な痛みの原因にもなります。この多裂筋は隣の脊柱起立筋と共に、胸腰筋膜という強靭な膜で包まれています。図013 多裂筋の緊張が亢進することにより、この胸腰筋膜の中で筋肉にかかる圧力が上昇します(内圧の亢進)。こうなると、血管が圧迫されて血流が悪くなり、疎血による痛みを感じるようになります。
 また、筋肉の内圧が上昇することに伴い、痛みを感じる神経の閾値が低下して、痛みに対して敏感になってしまうということも考えられています。ちょっとした筋肉の内圧の変動や気温の変化でさえも、「痛み」と感じるようになってしまうということです。
 
 繰り返しますが多裂筋の緊張亢進は、椎間関節由来の痛みや仙腸関節由来の痛みの原因となり得ますが、それだけではなく筋肉自体が痛みを感じることもあります。

 例えば、心臓は心筋という筋肉で出来ています。心筋梗塞が起こると強い胸痛を感じると言いますが、それは心臓の血管が詰まって心筋に血液が流れなくなるためです。
 腰の筋肉でも同じことが起こっていると考えられます。筋肉の緊張により血管が圧迫されて、筋肉に十分な血液が供給されないことが痛みの原因になるということです。

 腰痛の場合、心筋梗塞のように急激に血管がつまるわけではないので、急激な痛みの原因にはなりませんが、長期間続く鈍痛・不快感の原因となっている可能性は高いと言えます。


⑤梨状筋:坐骨神経

梨状筋という筋肉が緊張すると、その下を通る坐骨神経を圧迫していわゆる坐骨神経痛が出現します。図014 痛み(痺れ)が現れる場所は、腰・臀部・太ももの後面から足部にまで到る場合もあります。図015

014.png

 この様に梨状筋の緊張が亢進して坐骨神経が圧迫されて痛みや痺れが出現する状態のことを「梨状筋症候群」といいます。
 
 梨状筋の緊張が亢進する原因として最も関連が深いと考えられているのは、仙腸関節の障害に由来するというものです。
 実は仙腸関節の後面と梨状筋は同じ神経に支配されています(L5・S1・S2)。そのため、仙腸関節が障害されることで、反射的に梨状筋の攣縮(れんしゅく)が起こり、筋肉が凝り固まってしまうというのです。
 さらに悪いことに、この神経(L5・S1・S2)は多裂筋の下の方の筋肉も支配しているため、多裂筋の攣縮も引き起こして多裂筋を凝り固まらせてしまいます。
 [仙腸関節の障害]-[多裂筋の緊張亢進]-[梨状筋の緊張亢進]といった悪循環が起こることにより、痛みの原因の特定が困難になり、また腰痛の症状も複雑となります。そして、なかなか治らずに慢性化してゆくというよくある慢性腰痛の状態が出来上がっていくというわけです。

まとめ

 腰痛の代表的な原因部位を5つ紹介しました。この5つの部位は、単独で痛みの原因となるだけではなく、互いに関連して他の部位を障害して痛みを引き起こします。図016 

016.png

 それが原因で痛みの原因部位の特定が困難になります。原因の特定が困難なために治療法の選択も困難になり、腰痛が慢性化する原因となっていると考えられます。
 
 これら5つの痛みの原因部位が互いに関連しているということは、一箇所の障害が他の部位の障害をも引き起こすということですが、反対に一箇所の改善が他の部位の改善にも有効であるということを意味するものでもあります。

 ここで挙げた部位の全体的な機能改善と、特に機能が悪化している部位への選択的なアプローチが、慢性腰痛に対しての治療法の王道であるということが出来ると思います。

 状態に応じた適切な処置で腰痛や足腰の痛み(坐骨神経痛)は改善されます。

東大阪市内や大阪府内で腰痛や足腰の痛み(坐骨神経痛)でお悩みの方は、一度ご相談ください。

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姿勢と腰痛の関係(拙著より抜粋②)

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姿勢と腰痛の関係

 端的に言うと、悪い姿勢が腰痛の原因となります。本章ではこの「悪い姿勢」とはどういう姿勢を指すのかと、その悪い姿勢が腰痛を引き起こすメカニズムを説明します。

 姿勢を見る場合、「横方向からみた姿勢」「前後方向から見た姿勢」「上下方向から見た姿勢」の3方向から、3次元的に姿勢を捉える必要があります。

横方向から見た姿勢
 まず横方向から姿勢を見てみます。写真を見てください。写真009 これが悪い姿勢の代表格である「猫背姿勢」と、腰が反り返った「反り腰姿勢」です。この二つが複合し、下半分が反り腰姿勢で上半分が猫背姿勢という人も割りと多く見かけます。
a009.png

 では、なぜこのような姿勢が痛みを引き起こすのでしょうか。これについて、筋肉の働きから原因を見てみます。
017.png

 図017を見てください。 人は正常であれば、上体を支える時に背筋(特に腰部の多裂筋)と腹筋(特に腹横筋)が共同して働くことで、姿勢を支えています。腹筋が正しく働くことで内臓が圧迫され、その圧力が上下方向に働きます。この力が背骨を前側から支えるのに重要な作用となります。図の左側は正常に腹筋が働いた場合のイメージ図です。これならテコの支点となる脊柱(背骨)にかかる負荷が少なくて済みます。
 図の右側を見てください。こちらは腹筋の働きがない場合の図です。腹筋の働きがない場合、背中側の筋肉の力だけでこのテコ(姿勢)を支える必要があるため、代償的に背中側の筋肉が非常に強く働かさなければなりません。こうなると背中側の筋肉は凝り固まります。また、この場合、テコの支点となる脊柱(背骨)には大きな圧力が加わることとなります。

 腹筋の働きが弱いと、実際にはこの姿勢のテコの釣り合いを綺麗にとることが難しくなり、テコが上がったり下がったりします。これが猫背姿勢と反り腰姿勢なのです。図018
 つまり、猫背姿勢も反り腰姿勢も、どちらも腹筋の働きが悪いために起こる姿勢なのです。
018.png

ちなみに、ここで言う腹筋とは腹横筋という筋肉のことであり、いわゆる腹筋運動をしても鍛えることができません。腹筋運動で鍛えることが出来るのは腹直筋という、腹筋の中でもまた別の筋肉だからです。

 多くの腰痛患者の腰のあたりの背骨の横の筋肉はカチコチに凝り固まっていますが、その理由の最大の要因は、腹筋の働きが悪いために、代償的に背中側の筋肉が過剰に働いているからなのです。

前後方向から見た姿勢
 前後方向から見た悪い姿勢とは、体重のかかり方が左右のどちらか一方に片寄ってしまっているということです。
 
a010.png
写真を見てみてください。写真a010:座位 立位 
写真010では鼻先やアゴの先の位置と、両膝の中間の位置が一致していません。写真011では鼻先やアゴの先の位置と両足のつま先の中間が一致しません。これらは体の重心が右に寄ってしまっているということです。パっと見たくらいではこういう小さな左右への片寄りというのはわかり難い程度の差です。しかし、実はこれが腰痛にとって非常に重要な意味を持っているのです。
 
こういう重心が右に寄っている人は立ち上がる時はどのようにどのように立ち上がるか。写真の様な立ち上がり方になることが多いのです。写真a011:座位 臀部離床 立位
a011.png 

ここでは座位姿勢・立位姿勢、あと立ち上がり動作だけを取り上げましたが、ここで取り上げたような人の場合、日常におけるすべての動作が右側に体重が多くかかってしまっているのです。歩くにしても、階段を上り下りするにしても、重い物を持ち上げるにしても。

 このように荷重が右側に片寄っている場合、右側の仙腸関節や椎間関節に過剰な負荷がかかり、これらの部位を原因とした右側の腰の痛みの原因となる可能性が高いと言えます。

 ややこしいのは、右側に体重が片寄ることが、左側の腰の痛みの原因になることも多くあるということです。
 例えば、右側に多く荷重がかかる場合、椎間板の右側に強く負荷がかかることとなります。右側に負荷がかかることで、椎間板の髄核は左後方に飛び出してヘルニアとなり、腰の左側の痛みを引き起こす原因になると考えられます。
 他にも、右側に体重が片寄っている場合、体重のかかり方が少ない左側の腹筋は働きが悪くなり、それが原因で左側の背中側の筋肉(主に多裂筋)の緊張は高くなりがちです。
理屈抜きに私の臨床経験から言っても、例えば姿勢が右に片寄っている人の場合、反対の左側の腰の筋肉のほうが右側のそれより強く凝り固まっているという例が非常に多くみられます。
前章で紹介したように、多裂筋の緊張亢進は椎間関節や仙腸関節に由来する痛みの原因にもなります。

 体重のかかり方が左右どちらかの方向に片寄ることで、左右両方の側の腰の痛みの原因にもなるのです。そして、それが原因で腰の右も左も痛い、腰の中心が痛い、腰が全体的に重くて痛いといったような、極めてありがちな腰痛の症状の原因となっているのです。


上下方向から見た姿勢

a012.png
 上下方向から見た場合の悪い姿勢とは、体の捻じれです。写真a012を見てください。身体の捻じれがなければ写真のように、上から見た時には左右の肩を結ぶ赤色の線と左右の膝を結ぶ青色の線は平行となり、頭頂と鼻先を結ぶ緑色の線はそれらの線と直角に交わります。
 この赤色の線と青色の線が平行ではなくなったり、緑色の線が他の線と直角に交わらない場合、体が捻じれているということができます。

 体が捻じれている場合、体の筋肉の働き方が左右で異なっている可能性があります。体をひねる動作は、体幹(胴体)部分の右側の腹筋・背筋と左側の腹筋・背筋が共同して働くことで起こります。
 体が無意識的に捻じれているということは、これら左右の腹筋・背筋の中に過剰に働いている筋肉と働きの悪い筋肉があることの現われであると言うこともできます。
 腹筋・背筋の働きの良し悪しは腰周囲の軟部組織や関節に負荷をかける原因となるため、体の捻じれは腰痛の原因となる悪い姿勢であるということができます。

 「腰をひねる」という言葉がありますが、実は腰はひねる方向つまり回旋動作をあまり大きく行うことができません。腰の椎間関節の回旋方向の可動域は左右に5°しかありません。また、回旋負荷が3.5°以上になると椎間板の線維輪が引き裂かれるという報告もあります。

 このように、ひねる方向の運動に対して構造上不向きな腰に対して、はじめから無意識的に体が捻じれのある状態が良くないということは当然のことでもあります。


本章のまとめ
 本章で紹介した、横方向・前後方向・上下方向の悪い姿勢は大半の患者では全て同時に起こっています。例えば、猫背で荷重が右に片寄っていて体が捻じれている、というような人などです。写真a013
ao13.png

 このような姿勢は安楽な姿勢であるため日常的に取りがちな姿勢です。常に姿勢に注意するのは難しいのですが、例えば右の肩にいつもカバンをかけているのであれば反対の肩にかけるようにするとか、思い出した時に背スジを伸ばすようにする等の日常生活における工夫と注意が重要なのは間違いのないことでしょう。

※拙著より抜粋(自分で治す!腰痛)
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