脊柱管狭窄症の名医 第5章 - 大阪「TN整体院」

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脊柱管狭窄症の名医 第5章

第5章 脊柱管狭窄症以外の病気について

冒頭で少し触れましたが、図001のような場所に痛みや痺れが出る場合でも以下のような痛みの出方の方は注意が必要です。

・座り込む時、立ちあがる時につらい
・朝起きてすぐが一番つらい
・長く座っているとつらい、次に立つ時に痛い
・歩きはじめ等、動作の開始時に痛む
・腰を曲げてかがむのがつらい
・中腰の姿勢が非常につらい

 本来、脊柱管狭窄症ではこのような症状の現れ方はしません。ひょっとしたら他の病気を併発している可能性もあるのです。
 図001のような症状つまり坐骨神経痛が現れる疾患は脊柱管狭窄症以外にもいくつか存在するからです。
 脊柱管狭窄症以外で坐骨神経痛を引き起こす最も頻度の多い疾患が、椎間板ヘルニアと梨状筋症候群です。


坐骨神経津を引き起こすメジャーな疾患:椎間板ヘルニアと梨状筋症候群

椎間板ヘルニア
図010
 椎間板の中心にある髄核とくゼリー状の物質が椎間板の外側(線維輪)の軟骨を突き破ってしまい神経を圧迫した状態。

梨状筋症候群
図011
 お尻の筋肉が硬くなり、背骨ではなくお尻の部分で坐骨神経を圧迫している状態。お尻の筋肉が凝り固まっている状態。
厳密には腰ではなくて股関節の問題だが、神経を圧迫するので太ももや膝から下まで痛みや痺れを引き起こす事も多い。
 
椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症の鑑別法
005
写真左のように腰を曲げた時に痛みや痺れがでると椎間板ヘルニア。脊柱管狭窄症の場合は曲げても痛みはないが写真右のように腰を反らすと痛みや痺れが出る。曲げても反っても痛みが強くなる場合は脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアを併発している可能性がある。

※状態によっては曲げても反っても症状が出ないため詳しくは専門医に相談してください


梨状筋症候群と脊柱管狭窄症の鑑別法
※以下はあくまでも簡易な鑑別法です。気になる方は専門医に一度相談してください。

鑑別法1
痛みのある側の足に体重をかける→体をひねる 
006
注意点:ひねる前も後もつま先は正面を向け動かさない
007
このようにつま先が外向きにならないように注意

体重をかけてひねった時に痛みや痺れが強くなる場合は梨状筋症候群を疑う


鑑別法2
写真のように脚を組む
008 009
痛みのある側が009のようにスネの角度が立っている場合は梨状筋症候群を疑う

鑑別法3 
写真の様に脚を組む→体を前に倒す
008→010 009→011
脚を組んだ時点でスネの角度に左右の差がなくても、体を倒した時に痛みが出たり、痛みが出ている方の筋肉の張りを強く感じる場合は梨状筋症候群を疑う


注意点

 ここで紹介した鑑別法で椎間板ヘルニアや梨状筋症候群に当てはまった場合でも、医療機関で脊柱管狭窄症と診断されていれば脊柱管狭窄症である事は間違いありません。

 脊柱管狭窄症という診断が誤診なのではなく、脊柱管狭窄症とこれらの疾患が合併している可能性があるという事なのです。

 特に梨状筋症候群は脊柱管狭窄症に非常に併発しやすいため注意が必要なのですが、筋肉が原因であるためレントゲンやMRIに写りません。そのため見落とされがちなのです。

脚の痛みを引き起こす疾患

 坐骨神経痛ではなく、純粋に脚の痛みを引き起こす疾患です。膝のまわりや鼠径部に痛みがある場合、脊柱管狭窄症以外にもその痛みが出ている部分の疾患を併発している場合が多いのです。

 以下の疾患は進行すればレントゲンで問題がわかる病気ですが、レントゲンで異常がみられる前の段階でも強く痛みを引き起こす事があります。

鼠径部通
 脚の付け根の内側の部分(鼠径部)に痛みが出る場合は脊柱管狭窄症の痛みとは分けて考えばければなりません。股関節の内側の筋肉(内転筋群)が硬くなってしまってその付け根の部分に痛みが出ている可能性があります。
 股関節周りの筋肉が弱くなるとよく引き起こされます。股関節まわりの問題なのですが、レントゲンをとっても股関節の骨には特に問題が映らない事が大半です。


変形性膝関節症
 膝の周囲の痛みを引き起こします。膝の内側が痛くなる事が最も多いのですが、膝のお皿の下あたりや外側に痛みが出る場合もあります。
 ある程度進行するとレントゲンで骨の変形を確認する事ができますが、レントゲン画像で問題が映っていなくても膝の半月板や靭帯が原因で強く痛みが出ている事も多くあります。


まとめ
 脊柱管狭窄症と診断されていても、それ以外の病気も合わせて併発している可能性が高いという事を覚えておいてください。足腰の痛みや痺れの症状をすべて脊柱管狭窄症から来ていると考えるのは危険です。
 むしろ脊柱管狭窄症だけという人の方が少ないかもしれません。このような足腰の加齢による変性が重なる事で人は歩けなくなっていくのです。

 これこそが、この病気が腰の手術をしても良くならない人が多い理由の一つなのです。

脊柱管狭窄症の名医 目次
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