脊柱管狭窄症の名医 第4章 - 大阪「TN整体院」

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脊柱管狭窄症の名医 第4章

第4章 一度発症した脊柱管狭窄症がなぜ治るのか

脊柱管狭窄症は背骨が変形して神経に食い込む病気です。しかし、神経に食い込んでいる背骨を切り取る手術をしなくても「良くなった」「治った」という人が、常に一定の割合で存在します。あなた自身もこういう体験談をどこかで見たり聞いたりした事があるのではないでしょうか?

 これはどういうことなのでしょう。

 冒頭でも少し紹介したように、平均66歳のグループでMRIをとったところ77.9%の人に中等度以上の脊柱管の狭窄がみつかったというデータがあります。(※
 脊柱管の狭窄というのは、背骨が変形して背骨の中で神経が食い込んでしまっているという意味です。

 しかし興味深いのは、その中で痛みや痺れなどの自覚症状があったのは17.5%しかいなかったというのです。

 あとの大半の人は、脊柱管の狭窄が中等度以上に進行しているにも関わらず、痛みも痺れもないのです。きっと、このような実験でもしなければ本人達は自分に脊柱管狭窄がある事に気づく事すらなかったでしょう。

 脊柱管狭窄症の痛みや痺れは老化現象が複合して引き起こされるものなのです。そのため、MRIで見ると重度の脊柱管狭窄があっても痛みも痺れもないという人もいれば、反対にMRIで見る限りでは軽度の脊柱管狭窄でも強く痛みや痺れを訴える人もいます。

 これは一度脊柱管狭窄症の痛みや痺れが出てきても、老化による衰えを改善する事でこの病気の症状を改善する事が可能であるという事を意味します。

 実際に一度発症しても治ったという人は、そういう人達なのです。

 しかし、多くの場合一度痛みや痺れが出始めると、この病気は進行していく人の方が多数派です。
 この病気になると歩くと辛いため、歩いたり動いたりする事が少なくなり活動量が低下しがちです。そうなると、各組織の衰えがさらに進んでしまいさらに痛みや痺れを強くします。これが脊柱管狭窄症の最も一般的な進行のしかたです。つまり、この病気は安静にしているとどんどん病気が進行してしまうのです。

筋肉の衰えを改善すればこの病気は良くなる

 背骨の変形以外で最もこの病気と関係が深いのは筋肉です。筋肉が衰える事で、背骨にかかる負担が増えてしまい、痛みや痺れを強く引き起こす事になります。

筋肉の衰え方
1:筋肉が硬くなる(柔軟性の低下)
2:筋肉が疲れやすくなる(筋持久力の低下)
3:筋力低下(力が弱くなる・筋肉が細くなる)


それぞれの問題点を以下に述べてみます。

1:筋肉が硬くなる(柔軟性の低下)
 歳をとると自然と体が硬くなります。これは筋肉の柔軟性が低下するからです。しかし、この病気の方でも特に女性に多いのですが、前屈をすると手のひらが床につくほど体が柔らかい人もいます。
 ここで上げている柔軟性というのはあくまでも腰の脊柱管狭窄症と関連する部分の柔軟性についてです。どんなに前屈や開脚ができても、それはそもそもこの病気と関係が浅い場所なのです。

 この病気の柔軟性と最も関連が深いのは、背骨の横の筋肉とお尻の筋肉です。

012 013 お尻の筋肉のストレッチ
014 015 腰の屈伸


2:筋肉が疲れやすくなる(筋持久力の低下)
 筋肉が疲労ですぐに張ってしまうような状態です。力が弱いという意味ではありません。一般に足腰を鍛える運動というと筋トレのような事をしてしまいがちなのですが、この筋持久力を向上させるためには負荷の弱い運動を長時間行ってもらうほうが良いのです。
 自転車をこぐなら、楽にこげる道を1時間こいでもらうほうが、上り坂を10分気合をいれてこいだりするよりも100倍効果があります。
 同様に、無理のない範囲で休みながらで良いので翌日に疲労が残らない程度にできるだけ多く歩く事が最も重要になります。
 筋持久力を向上するには、低負荷で良いので長時間の運動が必要となります。


3:筋力低下(力が弱くなる・筋肉が細くなる)
 筋肉が細くなってしまっている場合、純粋な意味での筋力低下が問題となります。言うまでもなく、皮下脂肪で太くても筋肉が細ければダメです。特に女性の場合はこの筋力低下が問題となる事も多い反面、男性の場合はこの筋力低下が純粋に問題となっている事は少ない印象を受けます。この筋力低下と筋持久力の低下の意味を取り違えてしまい、筋持久力を上げなければならないのに筋力を上げるための運動をしている人が、特に男性に多い印象を受けます。
 筋力を向上するためには、回数はすくなくても良いので思いっきり力を入れるような運動をしてもらう必要があります。


男女別の特徴

 男性の場合、体の衰えを改善するために運動を行ってくださいというと、60代でも70代でも、ストレッチは強くやり過ぎてしまい、筋持久力を上げるための運動が必要なのに筋力を上げるための運動ばかり好んで行いがちです。俗にいう腹筋運動やスクワット、ダンベルを持ち上げるような運動などです。

 女性の場合、ストレッチは好んでされる反面、筋力を上げるための運動に対する意識が低い傾向にあります。また、筋肉の衰えを防ぐには肉類を多く食べる方が良いのですが、健康に気をつかっているつもりで野菜ばかり食べて身体が衰えてしまっている方も多くおられます。


まとめ
一度脊柱管狭窄症が発症しても、筋肉の衰えを改善する事で痛みや痺れがなくなる可能性が高い。

 筋肉の衰えの意味を正しく理解する必要がある。


脊柱管狭窄症の名医 目次
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