脊柱管狭窄症の名医?
手術せず脊柱管狭窄症を治す 執筆中原稿
あなたの痛みや痺れは、こんな所に出ていませんか? 図001
<脊柱管狭窄症の特徴>
・歩いていると痛み(しびれ)が強くなる。少し休めばまた歩ける
・立っていると辛いが、座っていれば何ともない
・腰というよりお尻の付近(太ももの付け根)から痛い
・腰を曲げて歩くと楽だが、反らすと辛い
・休まず続けて歩ける距離が短くなっていくという形で進行する
・年齢は50歳以上で発症する
上記が脊柱管狭窄症という病気の特徴です。必ず全てが当てはまるわけではありませんが、この内のいくつかが該当する方が多いはずです。
脊柱管狭窄症という病気は腰の病気なのに、腰というより腰の横、太ももの付け根のお尻のあたりから足にかけて痛みや痺れが出る病気です。
そして、座っていれば辛くないのに、歩いていたりずっと立っていると痛みや痺れが強くなる病気です。
本書を手にとって頂いた方は、きっと50歳以上の方でしょう。
なぜなら、脊柱管狭窄症は若い人には絶対に発症しない病気だからです。反対に、70歳を超えるとほとんどの方が脊柱管狭窄症になるのです。
和歌山医大の研究によると、66歳以上の人の76.5パーセントに脊柱管狭窄が存在する事が明らかとなっております。
脊柱管狭窄症は歩くと辛いため歩けなくなる病気です。日本人は平均すると70代で歩けなくなりますが、その多くはこの脊柱管狭窄症に由来します。
年齢とともに「足腰が衰えて歩けなくなる」という事は皆さまもご存じの事と思いますが、厳密に言うと足腰が衰えて痛みや痺れが強くなって歩けなくなるのです。これが脊柱管狭窄症です。
街を歩いていると、最近では80歳を超えるような高齢の方でも元気に歩いている方をたくさんみかけます。
70代で歩けなくなるというのはあくまでも平均値なので、80歳でも90歳でも元気に歩ける方はたくさんおられます。
反対に、同じくらい60代で脊柱管狭窄症が進行してしまって歩けなくなる方もたくさんおられるのです。早い人では50代でそうなる人もおられます。
本書は、一度脊柱管狭窄症を発症してしまった人に対して、痛みや痺れを一度消失させて80歳90歳でも普通に歩けている人と同じような身体を作っていく事を目的としたものです。
なお、図001のような場所に痛みや痺れが出る場合でも、以下のような方は脊柱管狭窄症以外の病気を併発している可能性があります。
・座り込む時、立ちあがる時につらい
・朝起きてすぐが一番つらい
・長く座っているとつらい、次に立つ時に痛い
・歩きはじめ等、動作の開始時に痛む
・腰を曲げてかがむのがつらい
・中腰の姿勢が非常につらい
これらは脊柱管狭窄症では本来みられない特徴です。
医療機関で脊柱管狭窄症といわれた方で、上記のような症状が現れている場合は特に注意が必要ですので、一度本書を最後までご一読頂ければと思います。
第1章 現状の把握:連続歩行距離を測定する
「歩いていると痛み(しびれ)が強くなる。少し休めばまた歩ける」
これが脊柱管狭窄症の一番の特徴で、専門用語では間欠性跛行(かんけつせいはこう)と言います。
つまり、休みながらであればそこそこ歩く事ができるのです。
ちょっと立ち止まって腰を曲げたり座ったりするだけで、また少し歩けるようになります。
脊柱管狭窄症は、休まずに続けて歩ける距離が短くなるという形で進行しますので、休まずに続けてどれだけ歩けるのかを計測する事が最も重要となります。
まずは自分の現状を知るために、休まずに続けて歩ける距離を毎日測ってみましょう。
この「休まずに続けて歩ける距離」を連続歩行距離と言います。
距離で測る事ができると最も良いのですが、距離を測るのは難しいので、何分歩けるかを時間ではかったり、万歩計をつけて休まずに何歩歩けるのかを測ってもらっても結構です。
毎日、続けて休まず歩ける距離を測ってみると、その日によってかなり数字にばらつきがでると思います。これはその日ごとの体調によって出る誤差ですのでこれはあまり気にしないでください。
だから、昨日と今日の距離をくらべて一喜一憂する必要はありません。1週間とか1か月といった、ある程度の期間の平均値を比べていくことが重要なのです。
この数字が短くなっていくようなら脊柱管狭窄症が悪化しているという事を意味しますし、長くなるならば改善している事を意味します。
良くなっていく時も悪くなっていく時も「歩くと辛い」という感覚は当初はあまりかわりがないため、このように数字を比較していく事がとても大切です。
多くの場合「歩くと辛い」という感覚が変わらないまま、気が付くとずいぶん歩ける距離が短くなっていたという形で病気が進行していくのです。
脊柱管狭窄症になると歩くのが辛くなるために歩かなくなりがちです。
しかし、この病気は老化現象の一種なので歩かなくなると余計に体が衰えてしまいます。そうなると背骨を守る筋肉が弱化して脊柱管の狭窄がさらに進んでしまいます。その結果、さらに休まず歩ける距離が短くなっていってしまうのです。
連続歩行距離を測る時は、できれば毎回同じ条件で行ってください。例えば、朝一番に測るのと、夜に仕事で疲れてから測るのとでは条件が変わってしまうためあまり好ましくありません。
まとめ
・途中で腰を曲げたり座ったりせずに、休まず続けて歩ける距離を毎日計る
・計り方は距離でも、時間でも、歩数でも結構ですので毎回同じ数字で測る
・できるだけ同じ条件で毎日測る
第2章 脊柱管狭窄症の方の心理的な特徴
脊柱管狭窄症の方と応対する時に受ける特徴がありますので、以下に述べてみます。もし当てはまるようなら注意してください。
・特徴1:腰は痛くないのに・・・
医療機関で腰のレントゲンやMRIをとって脊柱管狭窄症と診断された人の特徴の一つで「腰は痛くないです」「辛いのはむしろ脚の付け根の所やフクラハギだ」と不思議そうにいわれる人がかなり多くいます。
これは、「腰の病気だから腰が痛くなるに違いない」という思い込みから来るものです。脊柱管狭窄症の場合、大半の場合腰痛は強く起こりません。腰ではなくて図001のような場所、つまりお尻のあたりから脚に痛みや痺れが起こるのです。これを坐骨神経痛といいます。
脊柱管狭窄症は、腰の病気ですが腰痛ではなくて坐骨神経痛を引き起こす病気なのです。こういう事を医療機関であまり詳しく説明されないため、「これは誤診なのでは?」といった疑いを持つ人すら多くいるくらいです。
ただし、長年慢性的な腰痛が続いていたような人はこの脊柱管狭窄症が早く発症します。
特徴2:自分が高齢者であるという意識が乏しい
脊柱管狭窄症は高齢者にしか起こらない病気です。病気というよりも老化現象の一種であり、足腰が衰えて歩けなくなりつつあるだけなのです。
私が応対する脊柱管狭窄症の方をみていると、大きな特徴があります。それは、自分が高齢のために足腰が衰えてあるけなくなりつつあるという現実を正しく理解できないという点です。
自分が高齢のために足腰が衰えてしまっただけなのに、なにか特別な病気にかかってしまったように思われている方がとても多いのです。
何歳以上が高齢者であるかは議論の分かれる所ではあります。時代によっても変遷があります。
仕事の定年の年齢は一つの参考になるでしょう。
平均値で、体にガタがきて満足に働けなくなる年齢が定年です。雇用側から見て満足に働けない人を合理的に解雇するための制度だからです。
かつては55歳が定年でした。現在は60歳から65歳が定年という所が大半です。
つまり、この年齢を超えると足腰が衰えて痛みや痺れがでたり、それで歩けなくなったりするのは普通の事なのです。決して特別な病気ではないのです。
この年齢を超えると、本書で紹介する運動のような事を行い、毎日身体のケアをしなければ痛みや痺れで歩けなくなる事は当然の事なのです。
反対に、一度痛みや痺れが発症しても、適切な運動を続ける事で80歳でも元気に歩けている人と同じ状態にしていく事が可能です。
ただし、痛みや痺れが一度なくなっても身体がまた衰えれば必ずまた再発しますので、運動やケアを続けなければなりません。
特徴3:運動など体のケアが続けられない
私の元に来られる方には必ず本書で紹介しているような運動を自主練習として毎日行ってもらうようにしています。
しかし、これを行えない人も多くおられます。継続できないだけではなく、はじめからちゃんと行ってくれない人も少なくありません。
忙しいからとか、忘れてしまうとか、色々な事を言われます。しかし、残念ながらどんな理由をつけても自分の行動が変わらなければ体が変わる事はありません。
どんな理由があっても、必要な運動を行わなければ改善せず病状が進行するのは止められません。なぜなら、この病気は徐々に進行する病気であり自然に治る事はないからです。
最低でも1ヶ月は運動を行い、休まず続けて歩ける距離(連続歩行距離)を測ってみないと改善しているかどうかすらわからないのです。
痛みや痺れがまだ強く残っていても連続歩行距離が伸びているのなら継続して同じ運動を継続するべきですし、変わらないようなら運動自体が身体に合っていないかもしれないので方法の方を変えなければなりません。
そのように、1ヶ月程度ごとに状態を確認のうえプログラムを検討していくのが理想なのですが、最初から運動を行ってもらえなければどうにもならないのです。
他に、「自分は毎日運動を行っている」という方も結構多くおられます。状態が改善しないということはそもそもその運動が病状に合っていない可能性が高いため、運動方法を変更しなければなりません。
特徴4:薬や注射で治ると思っている
「何ヶ月も整形外科で投薬治療を行っているのに一向によくなりません」
「ブロック注射をしたのに治らない」
このように言われる方も多くおられます。しかし、これは患者側が誤解をしています。整形外科でされる注射も処方される薬も、脊柱管狭窄症を治す作用はありません。あくまでも痛み止めなのです。現時点で脊柱管狭窄症を治す薬は存在しません。
痛み止めの薬を増やしながら我慢できる所まで我慢して、痛みが強い時は注射をして、それでも我慢できなくなれば手術をするのか、手術はせずに車椅子で生活ができるように環境の方を整えるのかという選択をするのです。
平均すると、男性が71歳、女性が74歳くらいでこのような選択となる事が多いようです(健康寿命:厚生労働省)
医師にもよりますがベテランの医師になるほど、辛くてもある程度歩けているうちはあまり手術を勧めませんし、年齢によっては完全に歩けなくなっても手術を勧めない場合も多くあります。経験的に手術をしてもあまり痛みや痺れが改善しない事を知っているからです。
むしろ手術のための入院期間中に身体がさらに衰えて歩けなくなってしまう事も多いため、多少でも歩けているうちはあまり手術を勧められない事が大半です。
近所の整形外科のクリニックではなく、いきなり大きな病院や大学病院に行くとMRIの画像だけで判断してはじめから手術を勧められる事があります。これはそもそも大病院は手術をする所だからです。
本来、大病院というのは近所のクリニックに通院している人が手術の必要が出て来た時に紹介状を持って訪れるところなのです。
しかし、日本では自由に最初から大学病院であっても受診できるため、いきなり手術を勧められる事があるのです。
大病院は手術をする所なので、行けばはじめから手術の話になる事も多いのですが、はじめから大病院に行くのはそもそも順序が違います。
手術が必要かどうかは近所の整形外科の「かかりつけ医」が経過をみつつ判断するべきなのです。
繰り返して言いますが、はじめからいきなり大病院に行ってはいけません。近所のクリニックのほうが、絶対にあなたの事をよく診て状態を把握してくれます。大病院に行くと流れ作業で「MRI撮影→手術」という話にはじめからなりがちです。
・・・
いかがでしょうか? 本章では私が接する事の多い脊柱管狭窄症の方に多い特徴を挙げてみました。当てはまる所が全くないという人もおられるかもしれませんが、もし当てはまる所があるようであれば、一度よく考えてみて頂ければ幸いです。
本章のまとめ
・この病気は腰痛ではなくて坐骨神経痛が主症状
・この病気は高齢者にしか起こらない:高齢者としての自覚を持とう
・運動など体のケアを続けないと治らない
・この病気を治す薬や注射は存在しない
第3章 脊柱管狭窄症について:人はなぜ脊柱管狭窄症になるのか
脊柱管狭窄症と坐骨神経痛
脊柱管狭窄症は腰の背骨が神経に食い込む事で引き起こされる病気です。腰の所で骨が神経に食い込むと、食い込んでいる腰の所ではなくそれよりも下の部分で痛みや痺れが出ます。
これを坐骨神経痛と言います。
勘違いされやすいのですが、坐骨神経痛というのは病名ではありません。これは症状の名前です。
頭が痛ければ頭痛、腰が痛ければ腰痛というのと同じで、図001のような場所に痛みや痺れが出ていれば、原因や病名に関係なくそれは全て坐骨神経痛なのです。
これに対して、脊柱管狭窄症は病名であり原因を現した名前です。
図002のように、腰の骨や周りの靭帯・骨と骨の間の椎間板が加齢によって変形したり、上の骨と下の骨がズレたりして、背骨の中の管(脊柱管)の中を通っている神経が圧迫された状態が脊柱管狭窄症です。
そして、この脊柱管狭窄症は図001のような坐骨神経痛を引き起こす代表的な病気なのです。
この病気は座っていたり腰を曲げていると神経に対して背骨の食い込みが浅くなるためあまり痛みや痺れが出ません。
反対に腰を反ったり伸ばしたり、立ったり歩いたりすると背骨の食い込みが強くなるために痛みや痺れが強くなります。
なぜ脊柱管狭窄症になるのか
図002のように背骨が変形するとこの病気になるわけですが、なぜ加齢によって背骨にこのような変化が起こるのでしょうか?
この理由を説明する前に、一度腹式呼吸を行ってみてもらいたいと思います。
001
お腹をふくらませながら鼻から息を吸います
002
お腹を凹ませながら息を吐きます
※呼吸の時に腰が反ったり曲がったりしないように、お腹だけを動かして呼吸を行います。
003 004
腹式呼吸では、息を吐く時にお腹を凹ませます。この時にお腹が凹むのは腹横筋という腹筋の働きによるものです。
図003腹横筋 図004背筋(多裂筋) 図005
人は通常、背骨を腹筋と背筋で前と後ろから支えあっています。この時腹筋がしっかり働いてくれると図の赤の部分:内臓で体重を支える事ができます(図005)
腹筋が衰えると背筋だけで身体を支える事になってしまいます。こうなると、図の三角の部分(背骨)の先端に負荷が集中してしまいます。
人は必ず腹筋から衰えるように衰える順番が決まっています。だから加齢によって図の右側のような状態、つまり背骨に負荷が集中した状態になってしまうのです。
このような状態が何年~何十年という時間続くことによって徐々に背骨が変形し、図002のような背骨に変形していってしまうのです。
腹筋が衰えると図005の右側の図のように、背筋が強く働くようになります。そうすると背筋が凝り固まります。脊柱管狭窄症で腰の辺りに鈍痛を訴える人も多くおられますが、これは背筋が凝り固まって血流が悪くなっているからです。
このような理由から、背筋の血流不良による慢性痛が若いうちからあるような人は平均よりも早く脊柱管狭窄症になる傾向にあります。
つまり、腹筋が衰えると慢性腰痛や脊柱管狭窄症になりやすいのです。
昔から「腰が悪い人は腹筋を鍛えなさい」などと言われがちです。しかし、図006のような腹筋の筋トレなどを行ってもあまり効果はありません。
これは腹直筋という腹筋のトレーニングだからです。腰の改善に必要な筋肉は腹横筋という腹筋のトレーニングであり、先ほど紹介した腹式呼吸の時にお腹を凹ませる時に働く筋肉なのです。
ひとくちに「腹筋」といっても、腹筋には4種類の筋肉があります。内蔵に近い側から順に、「腹横筋→内腹斜筋→外腹斜筋→腹直筋」と並んでいます。腰の状態を改善するためには内蔵に近い側から順に重要なのです。図007
脊柱管狭窄症の外見上の特徴
図008
脊柱管狭窄症になると腹筋で体を前から支える力が弱くなっている人が大半です。そのため図008ように背骨が曲がって体が前に倒れがちです。また胸郭と骨盤に押されて内蔵は前方に押し出されます。
腰が曲がったお年寄りを見かける事は多いと思いますが、それはこの様に腹筋の力が不足して体が前方に曲がっているからなのです。
反対に、特に女性に多いのですが図009左のように腰が反って曲がりにくくなっている人も多く見かけます。
これは腹筋が弱いのに猫背にならないよう見かけ上きれいな姿勢を保とうと意識している人に多くみられる姿勢です。腹筋が足りない分を過剰に背筋の力で補っているのです。
この姿勢は見かけ上はキレイなのですが、進行すると図右側のように背骨の下半分が反り過ぎで、背骨の上半分が猫背になっていきます。
お婆さんにこのような姿勢で歩いている人をよく見かけます。
いずれの形も背骨の変形であるという点は同じです。脊柱管狭窄症という病気は、背骨が変形しながら固まっていく病気なのです。
まとめ
この病気になっている人は腹筋の衰えにより腹筋と背筋の力関係が崩れてしまっています。だから適切な運動でこのバランスを改善していく事により改善が可能です。
また、背骨が変形しながら固まっていく事により背骨が神経に食い込んで痛みや痺れが出る病気なので、同時に背骨の変形・柔軟性を改善していく必要があるのです。
そのための運動方法が本書第二部の運動方法です。
第4章 脊柱管狭窄症以外の病気について
冒頭で少し触れましたが、図001のような場所に痛みや痺れが出る場合でも以下のような痛みの出方の方は注意が必要です。
・座り込む時、立ちあがる時につらい
・朝起きてすぐが一番つらい
・長く座っているとつらい、次に立つ時に痛い
・歩きはじめ等、動作の開始時に痛む
・腰を曲げてかがむのがつらい
・中腰の姿勢が非常につらい
本来、脊柱管狭窄症ではこのような症状の現れ方はしません。ひょっとしたら他の病気を併発している可能性もあるのです。
図001のような症状つまり坐骨神経痛が現れる疾患は脊柱管狭窄症以外にもいくつか存在するからです。
脊柱管狭窄症以外で坐骨神経痛を引き起こす最も頻度の多い疾患が、椎間板ヘルニアと梨状筋症候群です。
坐骨神経津を引き起こすメジャーな疾患:椎間板ヘルニアと梨状筋症候群
椎間板ヘルニア
図010
椎間板の中心にある髄核とくゼリー状の物質が椎間板の外側(線維輪)の軟骨を突き破ってしまい神経を圧迫した状態。
梨状筋症候群
図011
お尻の筋肉が硬くなり、背骨ではなくお尻の部分で坐骨神経を圧迫している状態。お尻の筋肉が凝り固まっている状態。
厳密には腰ではなくて股関節の問題だが、神経を圧迫するので太ももや膝から下まで痛みや痺れを引き起こす事も多い。
椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症の鑑別法
005
写真左のように腰を曲げた時に痛みや痺れがでると椎間板ヘルニア。脊柱管狭窄症の場合は曲げても痛みはないが写真右のように腰を反らすと痛みや痺れが出る。曲げても反っても痛みが強くなる場合は脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアを併発している可能性がある。
※状態によっては曲げても反っても症状が出ないため詳しくは専門医に相談してください
梨状筋症候群と脊柱管狭窄症の鑑別法
※以下はあくまでも簡易な鑑別法です。気になる方は専門医に一度相談してください。
鑑別法1
痛みのある側の足に体重をかける→体をひねる
006
注意点:ひねる前も後もつま先は正面を向け動かさない
007
このようにつま先が外向きにならないように注意
体重をかけてひねった時に痛みや痺れが強くなる場合は梨状筋症候群を疑う
鑑別法2
写真のように脚を組む
008 009
痛みのある側が009のようにスネの角度が立っている場合は梨状筋症候群を疑う
鑑別法3
写真の様に脚を組む→体を前に倒す
008→010 009→011
脚を組んだ時点でスネの角度に左右の差がなくても、体を倒した時に痛みが出たり、痛みが出ている方の筋肉の張りを強く感じる場合は梨状筋症候群を疑う
注意点
ここで紹介した鑑別法で椎間板ヘルニアや梨状筋症候群に当てはまった場合でも、医療機関で脊柱管狭窄症と診断されていれば脊柱管狭窄症である事は間違いありません。
脊柱管狭窄症という診断が誤診なのではなく、脊柱管狭窄症とこれらの疾患が合併している可能性があるという事なのです。
特に梨状筋症候群は脊柱管狭窄症に非常に併発しやすいため注意が必要なのですが、筋肉が原因であるためレントゲンやMRIに写りません。そのため見落とされがちなのです。
脚の痛みを引き起こす疾患
坐骨神経痛ではなく、純粋に脚の痛みを引き起こす疾患です。脚に痛みがある場合、これらの脚の疾患を併発している可能性もあります。
以下の疾患はレントゲンで問題がわかる病気ですが、レントゲンで異常がみられる前の段階でも強く痛みを引き起こしている事があります。
変形性股関節症
お尻のあたりや鼠径部の痛みを引き起こします。進行するとレントゲンで関節の変形が確認できますが、レントゲン上問題なくても股関節の周囲の筋肉や靭帯などが痛みを引き起こしている場合があります。
広い意味では、先述した梨状筋症候群も股関節の疾患です。
変形性膝関節症
膝の周囲の痛みを引き起こします。膝の内側が痛くなる事が最も多いのですが、膝のお皿の下あたりや外側に痛みが出る場合もあります。
ある程度進行するとレントゲンで骨の変形を確認する事ができますが、レントゲン画像で問題が映っていなくても膝の半月板や靭帯が原因で強く痛みが出ている事も多くあります。
まとめ
脊柱管狭窄症と診断されていても、それ以外の病気も合わせて併発している可能性が高いという事を覚えておいてください。足腰の痛みや痺れの症状をすべて脊柱管狭窄症から来ていると考えるのは危険です。
むしろ脊柱管狭窄症だけという人の方が少ないかもしれません。このような足腰の加齢による変性が重なる事で人は歩けなくなっていくのです。
これこそが、この病気が腰の手術をしても良くならない人が多い理由の一つなのです。
脊柱管狭窄症の説明
http://www.tnseitai.com/page/blog/146.php
脊柱管狭窄症を治したい方はこちら
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