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姿勢と腰痛の関係(拙著より抜粋②)

姿勢と腰痛の関係

 端的に言うと、悪い姿勢が腰痛の原因となります。本章ではこの「悪い姿勢」とはどういう姿勢を指すのかと、その悪い姿勢が腰痛を引き起こすメカニズムを説明します。

 姿勢を見る場合、「横方向からみた姿勢」「前後方向から見た姿勢」「上下方向から見た姿勢」の3方向から、3次元的に姿勢を捉える必要があります。

横方向から見た姿勢
 まず横方向から姿勢を見てみます。写真を見てください。写真009 これが悪い姿勢の代表格である「猫背姿勢」と、腰が反り返った「反り腰姿勢」です。この二つが複合し、下半分が反り腰姿勢で上半分が猫背姿勢という人も割りと多く見かけます。
a009.png

 では、なぜこのような姿勢が痛みを引き起こすのでしょうか。これについて、筋肉の働きから原因を見てみます。
017.png

 図017を見てください。 人は正常であれば、上体を支える時に背筋(特に腰部の多裂筋)と腹筋(特に腹横筋)が共同して働くことで、姿勢を支えています。腹筋が正しく働くことで内臓が圧迫され、その圧力が上下方向に働きます。この力が背骨を前側から支えるのに重要な作用となります。図の左側は正常に腹筋が働いた場合のイメージ図です。これならテコの支点となる脊柱(背骨)にかかる負荷が少なくて済みます。
 図の右側を見てください。こちらは腹筋の働きがない場合の図です。腹筋の働きがない場合、背中側の筋肉の力だけでこのテコ(姿勢)を支える必要があるため、代償的に背中側の筋肉が非常に強く働かさなければなりません。こうなると背中側の筋肉は凝り固まります。また、この場合、テコの支点となる脊柱(背骨)には大きな圧力が加わることとなります。

 腹筋の働きが弱いと、実際にはこの姿勢のテコの釣り合いを綺麗にとることが難しくなり、テコが上がったり下がったりします。これが猫背姿勢と反り腰姿勢なのです。図018
 つまり、猫背姿勢も反り腰姿勢も、どちらも腹筋の働きが悪いために起こる姿勢なのです。
018.png

ちなみに、ここで言う腹筋とは腹横筋という筋肉のことであり、いわゆる腹筋運動をしても鍛えることができません。腹筋運動で鍛えることが出来るのは腹直筋という、腹筋の中でもまた別の筋肉だからです。

 多くの腰痛患者の腰のあたりの背骨の横の筋肉はカチコチに凝り固まっていますが、その理由の最大の要因は、腹筋の働きが悪いために、代償的に背中側の筋肉が過剰に働いているからなのです。

前後方向から見た姿勢
 前後方向から見た悪い姿勢とは、体重のかかり方が左右のどちらか一方に片寄ってしまっているということです。
 
a010.png
写真を見てみてください。写真a010:座位 立位 
写真010では鼻先やアゴの先の位置と、両膝の中間の位置が一致していません。写真011では鼻先やアゴの先の位置と両足のつま先の中間が一致しません。これらは体の重心が右に寄ってしまっているということです。パっと見たくらいではこういう小さな左右への片寄りというのはわかり難い程度の差です。しかし、実はこれが腰痛にとって非常に重要な意味を持っているのです。
 
こういう重心が右に寄っている人は立ち上がる時はどのようにどのように立ち上がるか。写真の様な立ち上がり方になることが多いのです。写真a011:座位 臀部離床 立位
a011.png 

ここでは座位姿勢・立位姿勢、あと立ち上がり動作だけを取り上げましたが、ここで取り上げたような人の場合、日常におけるすべての動作が右側に体重が多くかかってしまっているのです。歩くにしても、階段を上り下りするにしても、重い物を持ち上げるにしても。

 このように荷重が右側に片寄っている場合、右側の仙腸関節や椎間関節に過剰な負荷がかかり、これらの部位を原因とした右側の腰の痛みの原因となる可能性が高いと言えます。

 ややこしいのは、右側に体重が片寄ることが、左側の腰の痛みの原因になることも多くあるということです。
 例えば、右側に多く荷重がかかる場合、椎間板の右側に強く負荷がかかることとなります。右側に負荷がかかることで、椎間板の髄核は左後方に飛び出してヘルニアとなり、腰の左側の痛みを引き起こす原因になると考えられます。
 他にも、右側に体重が片寄っている場合、体重のかかり方が少ない左側の腹筋は働きが悪くなり、それが原因で左側の背中側の筋肉(主に多裂筋)の緊張は高くなりがちです。
理屈抜きに私の臨床経験から言っても、例えば姿勢が右に片寄っている人の場合、反対の左側の腰の筋肉のほうが右側のそれより強く凝り固まっているという例が非常に多くみられます。
前章で紹介したように、多裂筋の緊張亢進は椎間関節や仙腸関節に由来する痛みの原因にもなります。

 体重のかかり方が左右どちらかの方向に片寄ることで、左右両方の側の腰の痛みの原因にもなるのです。そして、それが原因で腰の右も左も痛い、腰の中心が痛い、腰が全体的に重くて痛いといったような、極めてありがちな腰痛の症状の原因となっているのです。


上下方向から見た姿勢

a012.png
 上下方向から見た場合の悪い姿勢とは、体の捻じれです。写真a012を見てください。身体の捻じれがなければ写真のように、上から見た時には左右の肩を結ぶ赤色の線と左右の膝を結ぶ青色の線は平行となり、頭頂と鼻先を結ぶ緑色の線はそれらの線と直角に交わります。
 この赤色の線と青色の線が平行ではなくなったり、緑色の線が他の線と直角に交わらない場合、体が捻じれているということができます。

 体が捻じれている場合、体の筋肉の働き方が左右で異なっている可能性があります。体をひねる動作は、体幹(胴体)部分の右側の腹筋・背筋と左側の腹筋・背筋が共同して働くことで起こります。
 体が無意識的に捻じれているということは、これら左右の腹筋・背筋の中に過剰に働いている筋肉と働きの悪い筋肉があることの現われであると言うこともできます。
 腹筋・背筋の働きの良し悪しは腰周囲の軟部組織や関節に負荷をかける原因となるため、体の捻じれは腰痛の原因となる悪い姿勢であるということができます。

 「腰をひねる」という言葉がありますが、実は腰はひねる方向つまり回旋動作をあまり大きく行うことができません。腰の椎間関節の回旋方向の可動域は左右に5°しかありません。また、回旋負荷が3.5°以上になると椎間板の線維輪が引き裂かれるという報告もあります。

 このように、ひねる方向の運動に対して構造上不向きな腰に対して、はじめから無意識的に体が捻じれのある状態が良くないということは当然のことでもあります。


本章のまとめ
 本章で紹介した、横方向・前後方向・上下方向の悪い姿勢は大半の患者では全て同時に起こっています。例えば、猫背で荷重が右に片寄っていて体が捻じれている、というような人などです。写真a013
ao13.png

 このような姿勢は安楽な姿勢であるため日常的に取りがちな姿勢です。常に姿勢に注意するのは難しいのですが、例えば右の肩にいつもカバンをかけているのであれば反対の肩にかけるようにするとか、思い出した時に背スジを伸ばすようにする等の日常生活における工夫と注意が重要なのは間違いのないことでしょう。

※拙著より抜粋(自分で治す!腰痛)
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